「月収50万円以上可能!」「自由な働き方を実現!」—アートメイクのフリーランス求人を見て、心が躍っていませんか?
ちょっと待ってください。その求人、本当に安全でしょうか?
私たちBelleY.Jは、医療法人 肌のクリニックでアートメイク部門を立ち上げ、業界の表と裏を見てきました。そこで目にしたのは、甘い言葉に騙されて法的リスクを抱える看護師たち、そして月収数万円で苦しむフリーランスの現実でした。
この記事では、誰も教えてくれないアートメイク業務委託の違法性と、本当に安全で安定したキャリアの築き方をお伝えします。
この記事でわかること
- アートメイクフリーランスの法的リスクと違法性
- 業務委託契約の落とし穴と適法な契約方法
- レンタルクリニックが違法になるケース
- 看護師が安全に高収入を得る現実的な方法
アートメイクフリーランスは違法?【結論】
厚生労働省の公式見解:アートメイクは医行為
2023年7月3日、厚生労働省が重要な通達を出しました。「医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて」—この通達が意味するのは、アートメイクが医師法第17条における「医行為」だということです。
つまり看護師は、医師の指示のもとでのみ施術可能。医師不在での施術は医師法違反となり、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
結論:完全なフリーランスでの独立開業は不可能です。
「月収50万円」の求人広告は本当か?
知人Aさん(28歳)の現実
知人の看護師Aさんは、「月収50万円以上可能!」という求人に応募しました。面接で「先輩アーティストは月50万稼いでいる」と聞き、未来が明るく見えました。
しかし実際に働き始めると、最初の3ヶ月間の収入は月5〜8万円。SNSで必死に集客してもフォロワーは伸びず、予約はほとんど入りません。
「月収50万円」は何年もかけて固定客を獲得した一握りの成功者の話。Aさんは生活が立ち行かず、3ヶ月で辞めました。今は正社員として月収35万円の安定収入を得ています。
アートメイク業務委託は違法?グレーゾーンの実態
契約書に隠された3つの違法リスク
知人Bさん(32歳)は、「自由な働き方ができる」という業務委託契約を結びました。ところが契約書には、危険な文言が並んでいました。
「患者募集は委託者が行う」
「機器は委託者が準備する」
「施術に関する責任は委託者が負う」
一見普通に見えるこれらが、実は重大な法的リスクを含んでいたのです。
リスク1:患者との契約関係の問題
Bさんは「患者募集は委託者が行う」という条項に従い、SNSで独自に患者を集めていました。患者からDMで相談を受け、直接やり取りをし、施術の予約を取っていました。
しかしこれは、医療法違反の可能性があります。
医療法では、医療契約は「医療機関」と「患者」の間で成立すると定められています。看護師個人が患者と直接契約することは、この原則に反します。さらに、医師を介さない集患は医療法違反となります。
医療行為は医療機関が責任を持って提供すべきもの。看護師が独自にSNSで患者を集め、施術内容を決定することは違法です。
リスク2:医療機器の管理義務違反
次にBさんは、「機器は委託者が準備する」という条項に従い、自分でアートメイクマシンと針を購入。複数のクリニックに持ち込んで施術していました。
これは完全に違法です。
医療機器は医師が管理すべきもの。看護師個人が所有し、複数のクリニックで使用することは:
- 医師の管理義務違反(医師法・医療法)
- 無許可での医療機器の業としての使用(薬機法第84条違反:3年以下の懲役または300万円以下の罰金)
2025年現在、アートメイクで日本国内承認されている機器や針は一つもなく、全て未承認医療機器に該当します。つまり、当該医療機関の医師が輸入許可申請を行って輸入した機器以外は、使用できません。
リスク3:医師の指示・監督義務違反と全責任
そして最も恐ろしいのが、「施術に関する責任は委託者が負う」という条項です。
アートメイクは医師法における「医行為」であり、看護師が施術するには医師の具体的な指示と監督が必要です。しかしBさんの契約では、医師の診察や具体的な指示なしに施術を行う、いわば「クリニックの場所貸し(間借り)」の状態でした。それでいて、医療事故や患者様からのクレームが起きれば看護師個人が全責任を負うという内容でした。
これは医師法・医療法に違反するだけでなく、看護師に不当なリスクを押し付ける契約です。
違法になるケース:
- 看護師が独断で施術内容を決定
- 医師の診察なしに施術開始
- 施術中に医師が不在
- アートメイクの施術責任は看護師個人が負う
適法な状態としては、医師が事前に患者を診察し、具体的な指示書やカルテを作成。施術中は医師が常駐し、緊急時にも即座に対応できる体制が必要です。そして医療事故時の責任は、医師と医療機関が負います。
4ヶ月目に知った恐ろしい事実
最初は何も知らずに働いていたBさん。しかし4ヶ月目、場所貸しのレンタルクリニックが違法という記事を見て不安に。弁護士に相談して初めて、自分が3つもの違法行為をしていたことを知りました。
「患者を集めるのも、機器を持ち込むのも、責任を負うのも、全て違法だったんです。いつ摘発されるか、夜も眠れなくなりました」
半年後、Bさんは契約を解除。今は医師が常駐するクリニックで正社員として、月収35万円の安定収入を得ています。「あのまま続けていて大きな事故が起これば、看護師免許を失っていたかもしれません」
スクールの「フリーランス保証」というカラクリ
登録できるだけで「保証達成」
多くのアートメイクスクールが「卒業後はフリーランスとして活躍!」「提携クリニックでの就職保証!」と謳っています。受講料は50万〜150万円。高額ですが、「就職が保証されるなら」と契約する看護師は後を絶ちません。
しかし実態は、提携クリニックに登録できるというだけ。施術の機会も、収入も保証されません。
知人Cさんの体験:3ヶ月間収入ゼロ
知人Cさんは、100万円近くをスクールに支払いました。「卒業後すぐフリーランスとして働けます」と説明され、提携クリニックに登録。
ところが3ヶ月間、施術依頼はゼロ。スクールに相談しても「SNSで集客してください」と言われるだけです。提携クリニックには、同じスクールから毎年何十人もの卒業生が登録されており、患者は経験豊富なアーティストを指名します。新人に順番が回ってくることは、ほとんどありません。
Cさんは結局、別の仕事に戻りました。残ったのは、受講料の借金だけです。
なぜスクールはこの構造を変えないのか
スクールの収益構造を見れば、理由は明白です。
受講料:50万〜150万円 × 年間100名 = 5,000万〜1.5億円 卒業後のサポートコスト:ほぼゼロ(登録先を紹介するだけ)
卒業後に成功しようが失敗しようが、スクールの収益に影響しません。「就職保証」という言葉で受講生を集められ、実際の成功率は問われない—これが業界の実態です。
レンタルクリニックという「夢の独立」の罠
医師不在は医師法違反
「レンタルクリニックを借りれば独立できる」—そんな情報を見たことはありませんか?
しかし、そこには大きな落とし穴があります。アートメイクは医療行為であり、施術中は医師の常駐または緊急時の対応体制が必要です。「何かあったら電話してください」では不十分。医師不在での施術は、医師法違反(3年以下の懲役または100万円以下の罰金)にあたります。
医療機器の管理や輸入は医師の責任
前述したように、アートメイクマシーンやアートメイク用の針、ブレードなどは日本では未承認医療機器に該当します。そのため、医師の個人輸入によって、その医師が勤務する施設と管理下のみ使用が許されます。
レンタルクリニックでは、場所貸しの目的がほとんどで、アートメイクマシーンや針は看護師個人のものを使用してくださいなんていうところはたくさんあります。これは完全に薬機法違反です。
知人Dさんが経験した恐怖
知人Dさん(30歳)は、レンタルクリニックで施術を始めました。ある日、患者さんが施術中に気分が悪くなりました。慌てて医師に電話をかけましたが、すぐには来てもらえません。
幸い大事には至りませんでしたが、Dさんは「もし重大な事故が起きていたら、全責任を私一人で負うところだった」と震えながら話してくれました。それ以降、医師が常駐するクリニックに就職しています。
知らずに犯している違法行為チェックリスト
もしあなたが業務委託やフリーランスで働いているなら、以下を確認してください。
一つでも当てはまれば、違法行為を行っている可能性があります。
□ SNSで患者を直接募集している → 医師を介さない集患は医療法違反
□ 自分のアートメイクマシン・針を持参している → 薬機法違反、医師管理義務違反
□ 医師の診察なしに施術内容を決めている → 医師法違反
□ 個人的に患者からDMで相談を受けている → 医行為の無資格実施の可能性
□ 複数のクリニックに同じ機器を持ち込んでいる → 薬機法違反、医師管理義務違反
□ 施術料金を患者から直接受け取っている → 医療法違反の可能性
違法行為のペナルティ
刑事罰:
- 医師法違反:3年以下の懲役または100万円以下の罰金
- 薬機法違反:3年以下の懲役または300万円以下の罰金
行政処分:
- 看護師免許停止または取消
- 前科がつき、将来のキャリアに影響
民事責任:
- 患者への損害賠償責任
- クリニックから損害賠償請求
フリーランス vs 正社員、5年後の現実
私たちが業界で見てきた経験から、フリーランスと正社員では、5年後に大きな差が生まれます。
項目 | フリーランス | 院内勤務 |
---|---|---|
月収(平均) | 0〜20万円 | 25〜40万円 |
ボーナス | なし | 年2回あり |
年収(平均) | 0〜240万円 | 350〜550万円 |
法的リスク | 極めて高い | 安全 |
技術向上 | 自己流に陥りがち | 継続的な指導 |
患者トラブル | 個人で対応 | 組織で対応 |
将来性 | 不安定 | キャリアアップ可能 |
実際のデータはありませんが、業界に身を置く私の肌感覚として、フリーランスで安定収入を得ている看護師はごく僅かです。月15万円の手取りを稼ぐには、毎月最低でも10件以上の施術を安定してこなす必要がありますが、数年経過してもそれを達成できる看護師は非常に少ないのが現実です。
違法な業務委託契約の見分け方【チェックリスト】
即座に断るべき危険な契約条件
以下のいずれかが含まれる契約は違法の可能性が高いです:
🚨 危険な契約書の文言
❌「施術に関する責任は委託者(看護師)が負う」 → 医療事故時に看護師個人が賠償責任を負わされる
❌「患者募集は委託者が行う」 → SNSでの独自集患=医療法違反の可能性
❌「機器や針、麻酔は委託者が準備する」 → 薬機法違反、医師管理義務違反
❌「医師の診察は任意」 → 医師法違反の可能性
❌「契約期間中の競業避止義務あり」 → 業務委託なのに雇用契約的拘束
適法な業務委託契約の必須条件
✅ 必ず含まれるべき条項
- 医師の指示・監督体制の明記
- 事前診察の実施方法
- 施術中の医師の配置
- 緊急時や針刺し時の対応体制
- 医療機器の管理責任
- クリニック側の医師が機器を所有・管理
- 機器の保守点検責任
- 薬機法遵守の確認
- 責任の所在の明確化
- 医療事故時の責任はクリニック
- 賠償保険の加入確認
- 患者対応の主体
- 報酬体系の明示
- 歩合率または固定報酬額
- 支払い時期と方法
- 源泉徴収の取り扱い
BelleY.Jが推奨する安全なキャリアパス
1. 所属クリニックでの正社員勤務(最推奨)
私たちが肌のクリニックでアートメイク部門を立ち上げたとき、看護師は全員正社員雇用でした。医師が常駐し、機器もクリニックが管理。患者トラブルが起きても、組織全体で対応します。看護師は安心して技術を磨くことに集中できる—これが本来あるべき姿です。
実際の収入例:
- 基本給:32万円
- 施術手当:月5万円
- ボーナス:年2回(計96万円)
- 年収:約540万円
2. 複数クリニックでの非常勤勤務
完全なフリーランスとは異なりますが、複数のクリニックで正式な雇用契約を結ぶ働き方もあります。
重要な条件:
- 各クリニックの医師が輸入した医療機器・針のみ使用
- 医師の指示下での施術
- 機器の持ち込み禁止
3. クリニックへのアートメイク導入提案
もしあなたが今、病院やクリニックに勤務しているなら、院長に「アートメイクの導入」を提案してみてください。
提案のポイント:
- 収益性のデータ提示(初期投資と利益率)
- 法的安全性の担保(医師の指示・監督体制)
- 患者ニーズの証明(地域での需要データ)
スクール受講費をクリニックが負担してくれることもあります。また、BelleY.Jではアートメイクスクールの補助金活用もサポートしています。
BelleY.Jが他スクールと違う理由
1. 「フリーランス保証」という嘘をつかない
❌ 他スクール: 「卒業後はフリーランスとして活躍!」→ 実際は登録だけで仕事なし
✅ BelleY.J: フリーランスの厳しい現実を正直に説明。安定した正社員雇用を推奨。
2. 法的リスクを包み隠さず伝える
❌ 他スクール: 「業務委託で自由に働ける」→ 違法性について説明しない
✅ BelleY.J: 医師法・医療法・薬機法の規制を詳しく説明し、適法な働き方のみを推奨。
3. 現実的なキャリアプランを提示
❌ 他スクール: 「月収50万円も夢じゃない!」→ 甘い幻想を売る
✅ BelleY.J: 正社員として月30〜40万円の安定収入と、着実なキャリアアップの道筋を示す。
4. 卒業後も技術サポート継続
❌ 他スクール: 技術だけ教えて「あとは自分で頑張って」
✅ BelleY.J: 医療法人 肌のクリニックでの実績に基づく指導。卒業後も一定期間の技術サポート、トラブル対応の指導、院長への提案方法もアドバイス。
よくある質問
Q. BelleY.Jでもフリーランスとして働けますか?
A. 完全なフリーランス(独立開業)は推奨していません。法的に完全な独立開業は不可能で、業務委託の多くは違法リスクが高く、収入も不安定です。ただし、複数のクリニックで正式な雇用契約を結ぶ働き方(非常勤勤務)は選択肢の一つです。
Q. 他のスクールで「就職保証」があると言われました
A. その「就職保証」の内容を確認してください。登録だけか、実際の仕事の保証があるか?基本給や収入の保証はあるか?医師の指示監督体制は整っているか?多くの場合、「登録できる」だけで、実際の収入や仕事の保証はありません。
Q. 自分の機器を持ち込むのは違法ですか?
A. はい、違法です。医療機器は医師が管理すべきもので、個人所有・持ち込みは薬機法および医師法違反です。2025年現在、アートメイクで承認されている機器は日本に一つもなく、全て未承認医療機器です。
Q. レンタルクリニックでの施術は合法ですか?
A. 医師が常駐し、適切な指示・監督があれば合法ですが、医師不在の場合や医療機器管理がなされていない場合は違法状態です。「電話で相談できる」程度では不十分で、医師法違反となります。
Q. SNSでの集患は違法ですか?
A. 看護師個人が患者を直接募集することは医療法違反の可能性があります。必ず医療機関を通じた集患が必要です。医師の診察を経ずにSNS経由で直接患者と契約することは、医療契約の原則に反します。
まとめ:5年後のあなたはどちらを選びますか?
アートメイクフリーランスの真実:
- 完全な独立開業は法的に不可能
- 業務委託の多くは違法リスクあり
- レンタルクリニックは違法の可能性
- 大多数のフリーランスは収入不安定
でも諦める必要はありません。 正しい知識と適切な環境があれば、アートメイク技術で安定したキャリアを築けます。
あなたが選ぶべき道
違法リスクを抱えながら月数万円の収入に苦しむ人生。
それとも、適法で安全な環境で月30〜40万円の安定収入を得ながら、技術を磨き続ける人生。
選択肢は、あなたの手の中にあります。
アートメイクの技術で安定したキャリアを築きたいなら、まずは現実を知ることから始めましょう。BelleY.Jは、あなたの本当の成功を全力でサポートします。
無料相談は随時受付中です。些細なことでも、お気軽にご相談ください。
リージェイにご相談ください。些細なご質問でもお気軽にどうぞ。

株式会社BelleY.J 代表取締役/正看護師
医療法人 肌のクリニックにおいてアートメイク部門を立ち上げ、看護師教育および技術指導に従事。
その実績を基盤に、医療機関と連携した 「BelleY.J アートメイクスクール」 を開講し、専門性の高い人材育成に取り組んでいる。