アートメイクスクールの費用と補助金について、現役看護師が最新情報を解説する記事のアイキャッチ画像。東京でスクールを探す看護師向け。

アートメイクスクールの費用相場と補助金|看護師が徹底解説【2025年最新】

はじめに

こんにちは。美容クリニックで現役看護師として働きながら、アートメイクスクールの運営にも携わっている菊坂です。

「アートメイクを学びたいけれど、スクール費用が高すぎて迷っている」
「補助金って本当に使えるの?ネットの情報が曖昧でわからない」
「安いスクールを見つけたけど、逆に不安…」

こんな相談を日々受けています。私自身も学び始めた当初は費用面で悩んだ経験があるので、その気持ちはとてもよくわかります。

本記事では、アートメイクスクールの費用相場と、実際に活用できる補助金制度についてわかりやすく解説します。

結論を先にお伝えすると:

  • 個人が直接もらえる補助金はない
  • 所属クリニックが助成金を使えば、実質半額程度まで抑えられる
  • 正しい方法で学ぶことで、違法リスクを避け、安定したキャリアを築ける

アートメイクスクールの費用相場【2025年最新】

アートメイクスクールの費用は「分割型」と「コミコミ型」に分かれます。

一般的なスクール相場

  • 眉コースは 30〜50万円前後
  • 「毛並み(ストローク)」と「パウダー」を分けて受講 → 両方学ぶと 60万円以上 になることも
  • モニター施術や卒後サポートがオプション扱い → 表示価格より実質的に高額になりがち

ベリージェイの特徴

  • 定価429,000円(税込)
  • 毛並み+パウダー/オンライン講座/実技3日間(計21h以上)/モニター施術2名(計10h以上)/卒検/卒後サポート込み
  • 最初から4D技術を習得し、現場デビューに必要な要素を網羅したコミコミ価格

比較表

項目一般的なスクール相場ベリージェイ
眉コース料金30〜50万円前後429,000円
毛並み+パウダー別々受講で合計60万円超最初から両方含む
オンライン講座別料金の場合あり含む
実技制限あり/追加は有料実技3日間(21h以上)
モニター施術別料金のことも2名分込み
※生徒様手配
卒後サポートオプション扱いも症例添削・質問対応込み
総額表示額より高額になりがち表示額でほぼ完結

分割型は一見安く見えても、必要な要素を積み上げると総額で割高になるケースが多いので、スクール内容をよく見て選択する必要があります。


SMPコースの費用と特徴

一般的なスクール

  • SMP(頭皮アートメイク)は15〜25万円が相場
  • 多くは「眉コース修了者のみ受講可能」 → 結果的に 眉(30〜50万円×2)+SMP(15〜25万円)=75〜120万円 になることも

ベリージェイの強み

  • SMPコース単体で受講可能(初心者から受講OK)
  • 頭皮専門のアートメイクアーティストを最短ルートで目指せる
  • 男性の薄毛治療など専門分野で差別化が可能

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「安い」スクールに潜む落とし穴

アートメイクスクールをきちんと運営するには、医師の監修や医療機関の使用料、衛生管理にかかる設備や人件費など、避けられないコストがあります。それにもかかわらず「安すぎる」スクールには、次のようなリスクが潜んでいるケースが少なくありません。

  • 医師の管理下で行われない施術指導(=医師法違反リスク)
  • 講師が看護師資格を持っていない
  • 実技やモニター回数が極端に少ない
  • 衛生管理や患者対応に関する教育が欠落している
  • 卒業後のフォローや症例添削がない

アートメイクは医療行為であり、練習であってもモニター施術は必ず医師の監督下で行う必要があります。

安さだけで選んでしまうと、違法リスクや技術不足に直結し、キャリアを逆に狭めてしまう可能性があります。

東京でアートメイクスクールを探している方は、失敗しないための選び方をまとめたこちらの記事もぜひご覧ください → アートメイクスクールの選び方と費用の注意点(東京で失敗しないために)


補助金の実態【多くの人が勘違い】

❌教育訓練給付金は対象外

アートメイクは「民間資格」であり、教育訓練給付金の対象外です。

❌キャリアアップ助成金は実質使えない

一部のアートメイクスクールでは「キャリアアップ助成金対象教育機関」と宣伝されていることがありますが、これはあたかもスクール費用に使えるかのような誤解を招きかねません。

キャリアアップ助成金が申請できるのは、あくまで 非正規雇用労働者を正社員化する場合や、その処遇改善を目的とする場合 に限られています。
つまり、スクール受講費を補助する制度ではなく、正社員の看護師が研修を受ける際には利用できないため、アートメイクスクールに通う上では実質的に意味を持たないのが現状です。


実際に使える助成金制度【正しい活用法】

🟢人材開発支援助成金(厚労省)

  • 対象:雇用保険に加入している看護師(正社員・パート含む)
  • 条件
    • OFF-JT形式で10時間以上の職務関連研修であること
    • 研修開始の1〜6か月前までに「職業訓練実施計画届」を提出
    • 受講実績が計画の80%以上であること
  • OFF-JTとは?
    Off the Job Trainingの略で、職場を離れて行う計画的な研修を指します。外部スクールやオンライン講座も対象です。
  • 助成内容
    • 経費助成:受講料の45%(中小企業の場合)
    • 賃金助成:1時間あたり約800円〜(例:40時間で約3万2,000円)
  • 例:ベリージェイ眉コース(429,000円/40時間)
    • 経費助成:429,000円 × 45% ≈ 19.3万円
    • 賃金助成:800円 × 40時間 = 3.2万円
    • 合計助成額:約22.5万円 → 実質負担:約20万円前後

🟢東京都スキルアップ助成金(東京しごと財団)

  • 対象:東京都内のクリニック所属看護師
  • 事業外型(外部スクール受講):受講料の1/2(中小)または2/3(小規模)補助(上限2.5万円/人)
  • 事業内型(院内研修):受講者数×研修時間数×760円
  • 年間上限:150万円まで
  • 人材開発支援助成金との併用は不可。別コースなら使い分け可能。

補助金を活用する具体的な手順

※人材開発支援助成金(人材育成支援コース)の例

Step1:所属クリニックへの相談
「新規メニュー導入に向けた職能研修」として導入を提案。助成金を活用すれば実質半額程度になる可能性を伝える。

Step2:スクール側資料の準備
ベリージェイが、申請に必要なスクール側の資料(カリキュラム詳細・見積書・修了証明書など)を提供いたします。申請手続きはクリニック様にて行っていただきます。※ベリージェイの講師2名とも院内講習を含め、3年以上の講師実績があるので安心です。

Step3:申請手続き

  • 研修開始の1〜6か月前に「職業訓練実施計画届」を提出
  • 研修終了後、2か月以内に「支給申請書」を提出
免責事項
助成金制度は毎年変更されるため、詳細や最新情報については各制度の公式サイトをご確認ください。また、ベリージェイは助成金の申請時に必要な書類をサポートいたしますが、申請が通ることを保証するものではありません。

よくある質問(FAQ)

Q:個人で助成金を申請できますか?
A:できません。申請できるのは雇用主(クリニック)です。

Q:クリニックは医療法人でなくてはなりませんか?
A:法人化していない個人事業のクリニックも申請可能です。

Q:パートやアルバイトでも対象になりますか?
A:雇用保険に加入していれば対象です。

Q:眉とSMP両方を受講したら助成金は2回もらえますか?
A:それぞれ研修計画を立てれば対象になります。

Q:東京都スキルアップ助成金と人材開発支援助成金は併用できますか?
A:同じ研修では併用不可ですが、別コースであれば使い分け可能です。


看護師の本音【体験談】

私自身、最初にアートメイクを学ぼうと決めたときは「費用が高すぎる」と迷いました。しかし、思い切って院長に相談したところ、意外にもすぐに承諾していただき、全額をクリニックに負担してもらえたのです。当時は補助金制度の存在を知らなかったため活用できませんでしたが、この経験から「正しく相談すれば道は開ける」と実感しました。

現在では、多くの看護師がアートメイクスクールを卒業しています。しかし、フリーランスとして独立し、安定したキャリアを築けている人はごくわずかです。多くは「自由に働きたい」という憧れからクリニックを離れますが、収入が安定せず、実際には医師の管理下でしか行えない医療行為を単独でしてしまったり、違法ギリギリの環境でフリーランス活動しているケースも少なくありません。(フリーランス看護師の違法性等は「アートメイクフリーランスを目指す看護師へ」の記事をご参照ください。)

また、アートメイクの技術は、卒業した瞬間がゴールではなく、日々患者さんと向き合う中で磨かれていくものです。せっかく学んでも現場で活かせず、技術が衰えて「結局できない」と悩む方も少なくありません。

だからこそ、ベリージェイでは卒業生がそうした壁にぶつからないよう、医療機関という正しい環境で経験を重ねられるカリキュラムと、卒業後のフォロー体制を整えています。実際に、所属クリニックで患者さんと向き合い続けた看護師は確実にスキルを伸ばし、安定したキャリアを築いています。

一方で、現在クリニックに所属していない看護師の方にとっても、アートメイクは将来のキャリアの選択肢を広げる大きな武器になります。技術を身につけておくことで、今後クリニックに就職する際の強みとなり、また自分自身のキャリアの幅を広げることにもつながります。

このような現状を踏まえると、アートメイクスクールの費用は、所属クリニックがある方はクリニックに負担してもらい、助成金も活用するのが理想的です。現在フリーの方でも「キャリアアップのための投資」として学んでおく価値は十分にあり、私たちベリージェイはそうした挑戦を全力で応援しています。


まとめ【看護師への提言】

  • アートメイクスクールの費用は眉コース30〜50万円が相場(分割型では2倍かかることも)
  • 個人が使える補助金はない。教育訓練給付金・キャリアアップ助成金も対象外
  • 実際に使えるのは人材開発支援助成金(全国)と東京都スキルアップ助成金(都内限定)
  • 正しい流れはクリニック負担+助成金活用

アートメイクは看護師にとって大きなキャリアアップのチャンスです。
正しい制度を知り、クリニックと一緒に取り組むことで、患者さんから信頼されるアーティストとして成長できます。

ベリージェイでは、助成金対応カリキュラムと修了証明書の発行を行っています。
ぜひ所属クリニックに相談し、安心してキャリアアップを実現してください。

ベリージェイのアートメイク講座一覧ページ(東京校・眉・SMPコースの詳細はこちら)


参考文献

  1. 厚生労働省「教育訓練給付の講座指定等に関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku_qa.html
  2. 厚生労働省「人材開発支援助成金」関連資料 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
  3. 東京しごと財団「令和7年度 事業外スキルアップ助成金」https://www.koyokankyo.shigotozaidan.or.jp/jigyo/skillup/skill-R7jigyogai.html
  4. 厚生労働省「キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)」https://www.mhlw.go.jp/content/11910500/001512805.pdf
  5. HRプロ「2025年度(令和7)の人材開発支援助成金(人材育成支援コース)について」https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=4347
  6. 兵庫大阪の社会保険労務士・行政書士ちあき事務所「令和7年度版 人材開発支援助成金」https://chiaki-office.com/joseikin2/1394/